あたたかい麦茶が好きだ。夏に飲む冷たい麦茶も好きなのだけど、それにもまして夏以外に飲むあたたかい麦茶が好きなのだ。
やかんでお湯を沸かし、沸騰したら三角テトラ型ティーパックの丸粒麦茶を1つほおりこむ。やかんの蓋を開けたまま、フツフツと煮る。しばらくしたら火をとめてそのまま置く。またしばらくしたらやかんの中の丸粒麦茶を取り出して、できた麦茶をちょっぴり沸かし、卓上保温ポットに入れる。
この卓上保温ポット、どこにでも売っているごくごく普通のステンレスポットなのだけど、これって最強!というくらいあっつあつを保ってくれて、「いつも美味しいあたたかい麦茶を提供してくれてありがとうポットさん!」と言いそうになるくらい良い仕事をしてくれる。ポットが麦茶を沸かしてくれるわけではないのだけれど、せっかく沸かした麦茶が冷めずにいつでも飲めるのは、やっぱりこの卓上保温ポットさんのおかげなのだ。ずんぐりむっくりなその姿はテーブルの上の空気をほっこりさせる小さなしあわせアイテムだ。
そんなほっこり卓上保温ポットから、カップにコッコッコッと麦茶を注ぐ。注いだばっかりのときは、熱すぎて飲めないのだけど、それもご愛嬌だ。
ほんのり甘くて美味しいあたたかい麦茶。緑茶も好きだけど、緑茶よりも、まあるい味がするあたたかい麦茶がわたしは好きだ。あたたかい麦茶はわたしにとって気持ちを落ち着かせてくれる癒しの飲み物の1つなのだ。
あたたかい麦茶と並んでもう1つ、癒しの飲み物がある。それはカルピス。カルピスも冷たいものより、ほっとカルピスが好き。疲れた時や気分転換したいとき、心が頑なになっているときやギスギスしてしまっているときに、ほっとカルピスを飲むと不思議と気持ちがほぐれてきて、リラックスしてやさしい気持ちになれる、気がする。わたしはこれをほっとカルピスマジックと呼んでいる。
わたしにとっては、同じあたたかい飲み物でも、紅茶や珈琲とは違う、麦茶とカルピスのほっこり感、癒し感は格別だ。だからといって麦茶とカルピスを混ぜるとさらに最強になるかというと、当然ながらそんなことはない。麦茶とカルピスの両方を毎日飲んでいるわけでもない。毎日飲むのはあたたかい麦茶で、たまのご褒美として飲むのがほっとカルピス。だからといってほっとカルピスが上で、あたたかい麦茶が下というわけではない。わたしからしたら、あたたかい麦茶とほっとカルピスに上も下もないのだ。
あれ、カルピスのあたたかいのはほっとカルピスと呼ぶのに、どうして麦茶はほっと麦茶と呼んでいないのだろう。。。まぁ、そんなことはどうでも良い。とにかくわたしは、麦茶もカルピスも冷たいのより、あたたかいのが好きなのだ。あたたかい麦茶とほっとカルピスを飲んだことがないというそこのあなた。心がささくれ立ちそうな昨今、あたたかい麦茶やほっとカルピスを飲んでみてください、気持ちがやんわりほぐれるかもしれませんよ。